NURO光に加入すると、F660AとHG8045Qという2つの高性能ONUを無料でレンタルすることができます。今回は、ONUの基礎知識をご説明するとともに両機種の性能を比較・検討し、どちらを選ぶべきかご提案したいと思います。

NURO光のONUとは?

ONU(Optical Network Unit)は、インターネットを利用する上でなくてはならないものです。電柱から引き込んだ光回線をパソコンなどの端末とつなげられるようにするための機器で、日本語では「光回線終端装置」と呼ばれます。

電柱から光回線を通って送られる光信号は、そのままではパソコンで処理することができません。例えるなら、電柱から送られてくる信号は英語であるにもかかわらず、パソコンは日本語しか理解できないような状態です。

そこでONUという通訳が間に入り、電柱から入ってくる英語の情報を日本語に通訳し、またパソコンが発信する日本語の情報を英語に翻訳することで、互いのやり取りを可能にしてくれているわけです

ONUとモデムの違いは?

モデムの役割はONUとほぼ同じで、電柱から送られる信号をパソコンで処理できるように変換する機能を持っています。異なるのは、ONUが光回線のインターネットで使用されるのに対し、モデムはADSL回線(デジタル回線)で使用されるという点です。本質的な役割が同じためONUのことをモデムと呼ぶ人もいますが、正確にはモデムが光回線のインターネットで使用されることはありません。NURO光でも使用するのはONUです。

ONUとルーターの違いは?

ONU、モデム、ルーター、これらの言葉はセットで出てくることが多いので混同してしまうかもしれません。ルーターは、ONUやモデムの拡張機器と考えていただければ良いでしょう。

基本的に、ONUはパソコンなどの端末を1つしか接続することができません。そこで、複数のパソコンやスマートフォン、タブレットなどを同時にネット接続するために必要となるのがルーターです。

ONUにルーターを接続し、ルーターから各端末に接続することで同時に複数の端末でインターネットを利用することができるわけです。無線LAN(WI-Fi)の機能を担っているのもルーターです。

NURO光ならレンタルONUがおすすめ

NURO光では、導入工事の際にONUを無料でレンタルすることができます。現在レンタル可能なONUは以下の5機種です。

・F660T
・HG8045j
・HG8045D
・F660A
・HG8045Q

そして、その中でも最新の機種が

・F660A
・HG8045Q

以上の2機種です。これからNURO光に加入する場合、このどちらかが設置されることが殆どです。

細かな違いあるものの、F660AもHG8045QもどちらもハイスペックなONUです。市販されている同等性能ONUなら数万円の価格はするでしょう。ONUをレンタルせずに自前のものを使用することも可能ですが、よほど高性能の機種を持っていない限りレンタルを選ぶべきです。

F660AのHG8045Qの共通点

無線ルーターが内蔵

どちらも無線ルーターが内蔵されているタイプのONUです。したがって別途ルーターを用意しなくても複数の端末で同時にWI-Fi接続ができます。もちろん有線LANポートも複数用意されています。

高速無線LANに対応

両者とも無線LANの最新規格である「IEEE802.11ac」に対応しています。この規格の最大通信速度は1.3Gbpsと非常に高性能です。

快適にWI-Fi通信を利用できるでしょう。ちなみに旧型のONU3機種は非対応で、最大通信速度は450Mbpsです。これでも十分な速度ですが、やはり3倍の速度差は大きいと言えます。

簡易NASに対応

簡易NASとはONUにUSBや外付けハードディスクを接続することで、ネットワーク上でファイルを共有できるシステムのことです。これを利用すればネットワーク上で繋がっている複数の端末で同じファイルを閲覧・編集することが可能です。

F660AのHG8045Qの異なる点

一般的な利用環境では気になる程ではないものの、両者には異なる点も存在します。念のためにチェックしておくと良いでしょう。

設置の仕方

F660Aは縦置き型でHG8045Qは横置き型です。置き方の都合上、HG8045Qの方が少しスペースを取る形になるでしょう。サイズそのものに大きな差はありません。

F660A HG8045Q
置き方 縦置き型 横置き型
サイズ(㎜) 245×190×38 235×30×195

最大接続数

F660Aの1つのSSID(アクセスポイント)に対する最大接続可能数は10です。一度の10の端末からインターネットにアクセスできることになります。一方、HG8045Qの最大接続可能数は32ユーザーと3倍以上の差があります。とはいえ、一般家庭であれば10ユーザーも同時接続できれば必要十分でしょう。特殊な環境でない限り、この違いが問題となることはないと思われます。

NTFSへの対応

NTFSとはWindowsで各種ファイルを保存・管理する際に採用されているシステムです。現在のWindowsでは、ほとんどの場合、このNTFSというシステムでファイルが管理されています。2つのONUのうち、HG8045Q はNTFSに対応していますが、F660Aは対応していません。

この違いが問題となるのが、先ほど説明したNASシステムを使用する時です。最近のハードディスクはNTFSでファイルを管理している機種がメジャーのため、F660Aに接続しても読み込むことができず、ファイルの共有もできないのです。

F660Aの場合、NTFSのハードディスクでNAS機能を利用するには、ハードディスクを対応形式にフォーマットし直さなければいけません。フォーマットすれば中のデータは消去されてしまうため、データを他の記憶媒体に移す作業も必要になるでしょう。

万全を期すならHG8045Qがおすすめ

2機種のうち、あえて選ぶのならHG8045Qをおすすめします。最大接続数がF660A の3倍以上で、NTFSに対応しているため、ファイルの共有システムとして利用する際も手間がかかりません。縦置きより横置き型の方が安定感もあります。どちらもレンタル料が無料ですので、少しでも高性能な機種を選ぶのに超したことはないでしょう。

ONUを選べるのは導入工事が終わった後

1つ注意しておかなければならないのは、工事の際にどのONUが設置されるのか選択できないことです。完全に運任せとなり、場合によっては旧型のONUが設置される可能性もあります。とはいえ、NURO光では設置後に限りONUの交換を受け付けています。もし設置されたONUに不具合や不満があれば交換の依頼を出してみると良いでしょう。